歯医者の本音と愚痴


私は歯科医になった頃と現在の状況を考えてみると、本当にこのままで日本の歯科は大丈夫なのか?と思います。

それは歯科技工学校が閉校していることです。
歯科技工士になるために
3年間勉強をして学費も100万円を超える学費を3年間払い、(材料費は別にかかります)そして国家試験を受けてようやくなることができます。
(世界でも国家試験があるのは日本だけのようですが)、現実は朝
9時からよる12時位まで働き週1日の休みがあるだけです。
収入は初任給15万円程度だと聞きます。我々もそうでしたが次の技術を習得するためには休みの日を削り講習料を払い研鑽を積んでいくしかありません。

次に仕事はというと学校で学んでいた事とはかけ離れた質で行なわなければなりません。

この構図を作ったのは歯科医であることは間違いありません。
利益追求をするためにダンピングを迫り煽りを食った若く希望を持った人たちの夢を潰していきます。

歯科衛生士の問題これも一つの歯科界にとっては、大きな問題です。
就職率100%新卒給は21万円以上だと聞きます、東京であれば25万円を超えていますが、どうして辞める人や再就職をする人が少ないのでしょうか?
世間にあまり知られていない職業ですが、やりがいのある仕事なのでぜひ多くの人になってもらいたいと思います。今は
3年制で介護などの資格も取らなければならないたいへんな職業だと思います。

では歯科医はどうでしょうか?

やはり大学で学んだことをそのまま実践できなくなっています。これは多少は個人の問題もありますが実益が伴いません。
今、金属は
10年前に比べ3倍以上に高騰しており、その金属は日本の保険制度に合わせて日本だけで使われているものです。
銀色をした歯を入れているのは日本人だけです。
歯科は他の業界と同じようにデジタル化が進んでいます。これは歯科業界の技術革新なのでしょうか?まだ私は発展途上だと考えております。
いい面も悪い面もあるように今の時点では考えます。しかし私のところでもいいところは積極的に取り入れております。
症例に関しては、同じようにしても何人かに人はトラブルが起こってきます。
どんなに処置をしても破壊されていく人が紛れもなく何人かいらっしゃることも現実です。

内科の先生や整形外科医耳鼻科医皮膚科医などとコラボレーションをしていかなければいけない時代に入ってきました。


いろいろ言い訳をしても現実にどうしてこうなるのかわからない患者さんがいることは、現実にあることは肝に銘じております。
人工的に作ったものだからしょうがないではなかなか受け止められません。